皆さんこんにちは!まっきーです。
今回は、改めて「国の借金」をテーマに勉強をしていきましょう!
以前、別の記事で国の借金問題について勉強しましたが、今回は少し視点を変えつつ、改めて国の借金問題についてそら美ちゃんと勉強しました!
「国の借金」という功名な言葉のレトリックに騙されないために、改めて勉強しましょう!
「国の借金」というキーワードの欺瞞
そら美ちゃん、おはよう!
まっきーさん、おはよー!
昨日は勉強できなくてゴメンね。仕事の都合で時間がまったく取れなくてね・・・。
そうなんだ、色々と大変だね。
うん。仕事のストレスで朝活動も出来なかったんだよね…。
あらま。まあ、誰しもそういう時もあるよね。
まあね。でも、自分で決めたことを実行できないと、やっぱり落ち込むよねぇ。
まっきーさん!落ち込んでも良いことはないよ?そういう時こそ、前を向いて行かなきゃ!
ありがと。そら美ちゃんの言う通りだね。
うん、気を取り直して行こう!で、今日はなんの勉強するの?
今日はね「国の借金」について改めて話そうかと思ってる。
前にも話したけど、改めてって感じ?
うん。ただ今回は「国の借金に騙されるな!」というテーマが主旨なんだ。
なるほど。その言葉に騙されてる国民って多そうだもんね。
「国の借金」というと、国民を含めた国全体で背負っている借金ってイメージになるよね?
うんうん、自然とそう感じるよね。
誰がとは言わないけど、恐らくそれが「彼ら」の狙い何だと思う。つまり「自分達(国民)の借金なんだ」と思い込ませるのが目的だね。
でも、実際は違うよね?
もちろん。普通は「国の借金」なんて言い方はしない。「政府の借金(負債)」が正しい表現。
言葉のとおり、政府の負債だもんね。それをわざわざ「国の借金」という言い方をする理由が「自分達の借金」と思わせるためね?
だと思わない?だって、実際のニュース記事もこんな風に書いているからね。
『国債や借入金などを合わせたいわゆる「国の借金」が、去年の年末の時点で1100兆円を超え、過去最大を更新したことが分かりました。日本の総人口で割ると1人当たり871万円となります。
(中略)
これは高齢化で増え続ける社会保障費などを税収だけではまかなえず、新たな借金に当たる国債の発行などで補っているためです。政府は新年度予算案で、国債を32兆6000億円余り、新たに発行することにしていて、財政健全化の道のりは険しさを増しています。』
引用元:NHK政治マガジン より
「1人当たり871万円」って書いているあたり、国民に不安を植え付けるために書いているとしか思えないよね。
こんな記事を読めば経済に詳しくない人であれば「それなら増税も仕方ないか…」とか「不景気なのも仕方ないんだな…」って思うだろうね。
実際、私もまっきーさんから話しを聞くまでは、そう思ってたからね。
この記事は典型的な経済のプロパガンダ記事で、色々ツッコミどころ満載なんだよね。
プロパガンダ?
プロパガンダとは、特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った行為のことだよ。
なるほどね。
どんな意図があるのか詳しく見て行こう。
政府の借金を国民総数で割る意味とは?
まずは「国民1人当たり871万円」という表現。なぜ、わざわざこんな表現をすると思う?
871万円の借金って相当な金額よね。それを全国民が背負っているなんて言われたら、普通はびっくりするし不安になると思う。
金額が大きいから余計にインパクトがある。そして、それを自分も背負っている、なんて言われたら普通はヤバイって思うよね。
つまり「日本経済がヤバそうだ」と思わせることが目的?
その通りだね。そう思うのにはくつか理由がある。
どんな理由?
まず、金額のインパクトを大きくするために、わざわざ政府負債の絶対額のみを国民総数で割っているところ。
政府負債の絶対額?
うん。普通どれくらい借金があるか表現するとき、借金の額だけ見て言うかな?
そっか。普通は持っている資産とかを引くよね。
「①資産ー②負債=③純負債(または純資産)」だよね。でも、上記の記事では、①の資産を無視して②の負債額のみを使っている。
そっか。そもそも資産もあるのに、それを引いた額じゃなくて、負債総額だけを使っているのね。
前に話したけど、日本は対外純資産が世界一。国内に持つ資産と合わせると600兆円を超える。つまり、多く見積もっても政府の純負債は500兆円前後と言える。
じゃあ500兆円で割ればいいのにね。でも、それだと金額的にインパクトがないから、わざわざ負債総額で割ってるってこと?
そうとしか思えない。国民の不安を煽りたいから資産を無視して負債額を国民総数で割った、という事だね。
なにそれ・・・最悪だね。
「国の借金」という言い方がおかしい
最初にも言ったけど「国の借金」なんて言い方、普通はしないんだ。
そうなの?
「国」だと色んな要素を含んでしまうから、実際に誰が借金の主体か分からないよね?
本当は「政府の負債」なのに、わざわざ「国」と表現して借金の主体を曖昧にしたってこと?
だろうね。それなら「国民1人当たり~」の表現も筋が通る。でも「政府の借金」と表現してしまえば「国民1人当たりの~」との整合性が合わないからね。
そっか。政府の借金なのに、何で国民で割るんだよ!って言われてしまうかも知れないもんね。
そこを曖昧にするために、わざわざ「国の借金」なんて表現を思いついたんだと思うよ。
何それ…悪知恵が働くね。
こんな定義の曖昧な「国の借金」という言葉を、普通にニュースで流しているんだから、作為的としか思えないよね。
本当の意味での「財政健全化」とは?
次に「財政健全化」について。『財政健全化の道のりは険しさを増しています。』なんて言葉で文章の締めに使われている。
財政健全化って、プライマリーバランス(PB)黒字化のこと?
だろうね。彼らの言う財政健全化とは政府の支出を減らし、同時に収入を増やすことで政府の負債を減らすこと。国民が豊になるかどうかなんて眼中にない。
それ、何度も聞いたね。GDPが全く増えてないのに、政府はPB黒字化にこだわり、かえって国民を貧困化させているって。
だね。政府が負債を減らしたければ、経済成長してGDPを増やし国民を豊かにする必要がある。それこそが本当の意味での財政健全化だと思う。
でも、それを無視してPB黒字化を目標にしてる…。その結果、20数年間、日本のGDPは全く増えず国民はどんどん貧困化しているんだよね?
そ、それ僕のセリフ…。そら美ちゃん、ちゃんと理解しているね。全くもってその通りだよ。
その上でこの記事ね…。なんか怒りがこみ上げてきた!
日本人はもっと怒るべきなんだ。でも、多くの人が「仕方ない」と受け入れてしまっている可能性が高い。
でも、こんな記事を書かれたら普通そう思うよね。
そのためのプロパガンダ記事だからね。でも、それでは日本経済はいつまで経っても回復しない。
他国なら暴動が起きそうなレベルよね?
うん。日本の場合は災害大国だから、こういう時に「仕方ない」と諦めてしまう、という国民的な性質があるらしいんだ。
そっか。いまのデフレ不況も自然災害と一緒の感覚で「仕方ない」と諦めてしまうのね。
だね。でも日本の貧困化は「明らかな政策ミスが原因」なんだ。こんな国は世界の中でも極めて珍しい。
やっぱり普通は違うの?
例えば発展途上国が貧困なのは、明らかに「供給能力」が不足しているからなんだ。だから、需要に対して供給が全く追いつかない。
なるほど。モノやサービスを作る技術やノウハウ、設備などが無いってことね。
うん。特に食糧は大きな問題になる。食糧が作れなければ、国民が餓死してしまうからね。
確かにそうだね。でも、日本の場合は供給能力は高いよね?
日本には勤勉な国民、高い技術力、積み上げたノウハウや設備投資のおかげで「極めて高い供給能力」がある。だから普通は貧困化なんてしない筈なんだ。
でも、実際は貧困化している・・・。
もちろんPB黒字化という誤った目標が原因。GDPが24年前からまったく増えなくなった事が、何よりの証拠だね。
財政健全化も大事かもしれないけど、一番大事なのは国民が豊になっているか?のはずだよね。
今回紹介した記事を鑑みれば明らかに国民を誤った方向にミスリードしている事が分かる。つまり、政府は意図的に日本国民を貧困化している、としか思えないんだ。
それって政府に何の得があるの?
分からない。でも技術力が極めて高く、国民が勤勉な日本に、永遠に貧困化していてほしい、と思っている国はいるだろうね。
え、そうなの?
前にも行ったけど国際社会は弱肉強食の世界。それは昔も今も変わらない。日本が貧困化して国力が落ちる事は、他国にとってはチャンスでもあるからね。
なんだか世知辛いね…。
でも、発展途上国と違って、日本の場合は政策さえ転換できれば一気に改善に向かう可能性も秘めているんだ。だからこそ、こうやって勉強してるんだよ。
そうだね!下ばかり向かず、前を向かなきゃ!
あ、それ最初にそら美ちゃんに言われた言葉だね!大事なのは、国民が情報リテラシーを高め、正しい情報を知ることだね!
うん、だから日々勉強しなきゃね!
まとめ
以上、「国の借金」に騙されるな!という内容でした。
この記事をわざわざ読みに来られるような情報リテラシーの高い方であれば、国の借金という言葉に騙されることはないかも知れません。
しかし、普通の人であれば、今回紹介したような経済の記事について騙されてしまいます。
これに対抗するには我々国民一人一人が情報リテラシーを高め、情報を鵜呑みにすることなく自分達で考えられる知識を身に付ける事です。
これを読まれた方は、是非その知識を身について、周りの方に教えてあげてください!
以上、「国の借金問題というウソに騙されるな!」でした!