こんにちわ!まっきーです。
今回は少し軽めの話しで、北海道の猿払村で起きた、ちょっとした”奇跡”をネタにしてみました。
北海道猿払村は、北海道はおろか日本の市区町村の中でも有数の「高所得」を実現した村です。
よかったら、そら美ちゃんと一緒に勉強しましょう!
そら美ちゃん、おはよー。
うん、おはよー!あれ、まっきーさん元気ないね。
最近早起きしているから、ちょっと眠くてね。
早起き?何時に起きてるの?
平日なら3:55。土日なら3:00頃だね。
え、3時台?ちょっと早すぎじゃない?
うん、早いよね。
なんでそんなに早起きしてるの?
うん、記事を書いたり構成を考えたりする時間にしてる。
そんな早朝から?朝早過ぎて頭回らないんじゃない?
自分もそう思ってたんだけど、それが以外に集中できるんだよね。まあ、誰にも邪魔されないのが大きいのかも。
へえ、そうなんだ。でも私には無理だな・・・。
最初は仕事が終わった後に記事書いたりしてたんだけど、やっぱり仕事で疲れているせいか、集中できないんだよね。
だから、早朝に切り替えたの?
そういう事。朝なら確実に時間を取れる。時間は2~3時間くらいだけど、確実に作業が出来るからこの手法は有効だと思うよ。
すごいね・・・私には無理。
まあ、何事もコツコツやるしかないからね。経済の勉強もしたいし。
コツコツね。
そう、コツコツ。将来的に自分に「時間を投資」している感覚かな。
投資かぁ。
今の日本は不景気のせいで「投資」がしにくい状況なんだけど、投資は非常に大事だよ。
投資ってキーワードよく聞くけど、自分に当てはめて考えた事はなかったなぁ。
投資と言えば、良いエピソードがあるよ。北海道の猿払村の話し。
猿払村?初めて聞いたかも。
最近はテレビで取り上げられたりしている。僕もnoteで記事にしたことがあって、僕が書いた記事の中で一番読まれてるよ。
そうなんだ~!どんな話なの?
おっけー、今回は少し緩めに、その話をしよう!
うん、よろしく~!
全国市区町村の平均所得(年収)の実態
じゃあ、まずは猿払村の話しをする前に、市区町村別の平均所得の話しからするね。
市区町村別の平均所得?そんな見方あるんだ。
市区町村別の所得って、あまり意識した事ないよね。でも、見てみると面白いよ。まずはデータから見てみよう。
やっぱり東京都が多いんだね。あとは兵庫と長野・・・あ、9位に北海道の猿払村がいた。
うん、10位中の7か所は東京都だね。港区が1位で平均所得で平均はなんと1217万円!
1217万円!?お金持ちだらけの街なのね!
日本人の平均所得はいま430万円くらいだから約3倍だね。そら美ちゃんが言う通り、高所得者が多い街なんだろうね。
その中で北海道って目立つけど、北海道の中で1位は札幌市じゃないんだね。
札幌市は大都市だから、そう思うよね。でも残念ながら、札幌市の平均所得は318万円程度。
あれ、思ったより高くないね。
ちなみに北海道全体の平均所得は446.8万円で、都道府県別なら全国26位だね。
あれ、もしかして北海道の中でも札幌市って平均所得が高いほうじゃない?
北海道の179の市区町村の中でも32位だから、まあ比較的高い方ではあるのかも知れない。
318万円でも高いほうなんだ。
上砂川町なんて、平均所得が223万円しかないからね。
223万円?そんなに低いんだね・・・。
北海道自体は47都道府県で26位だから、北海道だからって訳じゃなく、地方の市区町村は似たような感じかも知れない。
やっぱり地方の田舎は大変そうだね。
過疎化の影響で、いわゆる労働人口が低いのかも知れないね。
今まで勉強してきたから分かるけど、都会よりも地方の方が緊縮財政の影響をより受けてる気がしてきた。
確かにそうかもね。で、猿払村の話しに戻るけど、猿払村はそんな北海道はおろか、全市区町村でも高い平均所得を誇っている。
平均所得620万円はすごいね!
最新のデータだと、少し平均所得が下がってるけど、それでも全国的に見てもかなり高い。それに”村”だからね!
たしかに!村ってことは、人口も少ないんだよね?
だね、じゃあ猿払村がどんなところか見てみよう。
北海道猿払村とはどんなところ?
猿払村は宗谷地方という最北端に位置する村。海に面しているので漁業が盛んで、人口は2,728人。
そんな位置にあるんだ。北海道の中でもかなり北側なんだね。
うん。猿払村はホタテ漁が盛んで、大規模なホタテ加工施設があるんだ。
ホタテね!食べたーい!
平均所得が高い猿払村は、高級住宅や高級車が並ぶようになって「ホタテ御殿」なんて言われたりしてるんだ。
ホタテ御殿!
でもね、猿払村は実は昔から高所得村だった訳じゃないんだ。
え、そうなの?
うん。昔は北海道の中でも貧乏村と言われていて「貧乏みたけりゃ猿払へ」なんて言われるほどだったんだ。
ひど~い!なにそれ・・・。
戦前、猿払村はホタテやニシンの漁で潤っていたんだ。しかし乱獲の結果、戦後になるとホタテやニシンの姿が消えてしまった。
戦後ってことは、今から70年くらい前ね。
うん。更に村内の炭鉱も閉鎖して、収入手段を失った村は困窮の一途を辿ることになった。
それで貧乏村になったんだね。そこからどうやって復活したの?
うん、実は村を上げて、ある「投資」をしたんだ。
投資?あ、そっか。今日のテーマは「投資」だったね。
うん。そこで猿払村の漁協組合は、日本初のホタテ稚貝の大規模放流事業を1971年に計画したんだ。
ホタテの稚貝を放流?って事は養殖じゃなんだね。
だね。1年間ホタテの種苗を海中で育て、5cm程の小さな貝に成長したところで海に放流するんだ。4~5年後に10cm程に成長したホタテを獲る、という方法だね。
へえ!そんな方法があるんだね。
でも、この事業を実現するには多額の資金が必要だったんだ。しかも、成果が出るのは10年ほどかかる。
そっか、当時は貧乏村だったもんね。一体どうやって資金を調達したの?
地元の金融機関や村役場からの出資してもらい、それでも足りないから、村の住民からも拠出金を集めたりしたんだ。
住民からも集めたんだ!
うん。まさに村の命運をかけた投資だったんだね。
で、その結果が今ってこと?
その通り!徐々に結果が出始めた。1990年代はまだ50億円前後だったホタテ漁は、直近では100億円前後の生産高まで数字を伸ばすことに成功したんだ!
猿払村すごーい!
「投資」が大切である理由
色んな紆余曲折があったと思うけど、猿払村はホタテ漁に投資をして、全国市区町村でも10位に入る高所得村になったんだ。
やっぱり投資って大事なのね。
大事というか、資本主義経済の基本と言えるね。皆が投資をして、事業が成長していく。それにより所得が増える。
高度成長期は、そうやって日本は経済成長していたって事ね!
そう。ところが、今は政府が緊縮財政をして、公共投資という国への投資すら半分まで減らしてしまった。
そうだったね。嫌なこと思い出した。
投資とは、まさに未来や成長への源泉なんだ。それを怠るという事は、成長を諦めているに等しい。
お金がないからって、ただケチってるだけじゃダメなのね。
その通り!いかにして価値のあるもに投資をしていくか、その見極めが重要だよね。そして、猿払村は見事それをやってのけた訳だね!
日本はダメダメだけど、猿払村はすごいね!
まとめ
さて、猿払村の話しはいかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した猿払村は、お金がない中で村全体で「投資」を行い、現在では有数の高所得村へと成長しました。
これは、とても貴重な事例だと思いませんか?
お金がないからと、目の前のことばかり見てしまい将来を見据えずにいる事は、非常に勿体無い事ですね。
日本政府にも、猿払村ように必要な投資を見極め、正しい投資を実施してもらいたいですね!
もし良かったら、次回も読んでください!
では、最後まで読んで頂いて、ありがとうございました!