皆さんこんにちは!まっきーです。
今回は「少子高齢化」の問題について、記事にしていきたいと思います。
皆さんは、なぜ日本で「少子高齢化」が深刻なのか、理由を考えた事はありますか?日本で少子高齢化が進んでいるのには、きちんとした「理由」があります。
その「理由」について、そら美ちゃんと一緒に勉強して行きましょう!
少子高齢化における「少子化」の問題
そら美ちゃん!おはよう!
まっきーさん、おはよう!
今日は「少子高齢化」の問題について触れて行きたいのだけど、いいかな?
少子高齢化?うん、別にいいけど、経済と関係あるの?
厳密にはあるね。そのあたりを話して行こうと思う。
そうなのね、りょーかい!
まず定義だけど、少子高齢化とは「ある国や地域において、少子化と高齢化が同時に進行すること」だね。
少子化は子供の数が減ることで、高齢化は人口における老人の割合が高くなることよね?
その通り、今日もそら美ちゃん冴えてるね。日本では、この2つの状況がほぼ同時進行しており、少子高齢化社会が深刻になると懸念されている。
子供が少なくなっている事と、高齢化が進んでいる事って関連性ってあるの?
いや、関連性は低いんじゃないかな。とは言え、それぞれ原因を見て行こうか。
了解。じゃあ、まずは少子化はどうして起きるの?
直接の原因は「出生率の低下」だね。つまり、生まれる子供の数が年々減っている、と言うことだね。
どれくらい減っているの?
実際に数値を見てみよう。これは、厚生労働省が公表しているグラフだよ。
ピンクの棒グラフが出生数?
そうだね。合計特殊出生率という数字もあるけど、ここではピンクの棒グラフ、純粋な出生数を見て行こう。
1974年以降は、年々減少傾向なんだね。
第二次ベビーブームのときは、1年間の合計出生数が200万人を越えているね。
でも、2019年では87万人まで減ってる。
半減しているね。昔は普通に5人兄弟とか多かったけど、最近では子供って多くて3人くらいだからね。
確かに。3人までは聞くけど、4人兄弟ってなるとかなり珍しいもんね。
そうだね!ちなみに、僕も3人兄弟だよ。そら美ちゃんは?
わたし?私は妹が1人の2人姉妹だよ。
なるほど。やっぱり、多くて2~3人兄弟だよね。それに、一人っ子って家族も多いのかも。
なるほどね。
あと、もう一つ大事な指標に「婚姻率」がある。
結婚する人の率ってこと?
そうだね。婚姻率もデータがあったから、見てみよう。
1972年が約110万組でピークだね。あ、出生数もこの頃がピークじゃなかった?
うん、見事に合致しているよね。減少の傾向は少し異なるけど、2018年の時点で58万組まで減っているのも、傾向としては近い状態だね。
つまり、婚姻率が減っている事と出生数が減っている事は関連性があるって事かな?
2つのグラフから見る限りそうだね。まあ、普通に考えても結婚する人が増えれば、生まれる子供の数が増えても不思議じゃないよね。
なるほどね。
少子高齢化の「高齢化」の問題
次に「高齢化」の問題。そら美ちゃんは、なぜ高齢化が進んでいると思う?
純粋に、医療が発達して長寿の方が増えたからじゃない?
そうだね。それに、昔の方が出生数が高く、その頃に生まれた方が高齢化しているのだから、必然的に割合も高くなるよね。
確かにそうだよね。ちなみに、日本人の寿命って実際にどれくらい長くなっているの?
これも厚労省のグラフがあるから拝借しよう。
1970年頃で、男性で70歳くらい、女性で75歳くらいだね。
だね。で、2019年では男性が81歳、女性が87歳。どちらも10歳以上、平均寿命が伸びている。
日本の平均寿命って、世界的に見てどうなの?
日本の男女合わせた平均寿命は84.3歳で、これは世界一位なんだ。
へえ、世界一なんだ!
その理由として、以下の4つがあるみたいだね。
【日本が長寿である主な4つの理由】
①医療レベルが高い。
②国民皆保険制度で医療費が比較的安く、病院にかかりやすい。
③健康意識が高く、人間ドックなどの検診の受診機会が多い。
④伝統的な食文化(先進諸国の中で脂肪摂取量が、とび抜けて少ない)
なるほど。国民皆保険制度や食文化なんかも影響してるんだね。
長寿化としては、日本は世界で一番成功している。だからこそ、高齢化が進んでいるとも言えるのだろうね。
なるほど。高齢化自体は悪いことじゃないもんね。
但し、現在のように出生数が少ない中で高齢化が進んでしまったため、日本では「少子高齢化」が問題になっているって事だね。
なるほどね。
少子化の原因とは何か?
このように、高齢化は良いことだと言う一方で、やはり対策が必要となるのは「少子化」だよね。
そうだね。減っている「出生数」と「婚姻率」をどうやって上げていくかって事よね?
うん。そのためには「減っている原因」を知る必要がある。
原因が分からないと、対策が立てられないもんね。
その通りだね。直接的な原因は「出生数と婚姻率の低下」だけど、ではなぜその二つは減っているのか?という疑問を紐解く必要があるね。
やっぱり、出生数の前に婚姻率を上げる必要があるんじゃない?
そうだね。普通はまず結婚して、それから子供を産むからね。婚姻率を上げる事が、まずは大事だよね。
となると、なぜ婚姻率は下がっているか?だよね。
内閣府が作った資料なんか参考にしたけど、背景にあるのは経済状況の変化だと思うね。
経済状況の変化?
うん。1970年頃は日本は高度成長期だったよね?国民の給料も上がっていて会社は終身雇用。経済的な不安は少なかった。
なるほど。でも、現在はデフレで国民が貧困化してて、経済的な不安は高まっているよね。
だね。雇用が不安定になっているから、将来的な収入の不安がある。それら不安から結婚することを躊躇する人が増えている、という背景があるんじゃないかな。
つまり、経済的な状況に原因がある?
それは間違いないと思うよ。
以前、デフレの正体は人口減少にあるって、本が無かったっけ?
あったね。その本って結構売れてた気がする。でも、個人的には間違いが多い本なんじゃないかなって思う。
やっぱりそうなの?
実際に本を読んだ訳じゃないから詳しい事は言えない。でも、帯に「景気さえ良くなれば大丈夫、という妄想が日本をダメにした」って書いてあるんだよね。
え、景気は良い方がいいんじゃないの?それに実際に景気が良くなってるなら分かるけど、全然良くなってないじゃん。
まあ正確に批評するなら、まずは内容を読んでみないとね。ただ、僕の考えでは、デフレの原因は「需要不足」という認識。そのためには「GDPを増やすこと」が大前提だと思っている。
その本の主張は、違うの?
「経済は人口の波で動く」って書いてあるからね。僕は「経済活動の結果として人口増減が生じる」という考え。
同じような事を言っているように聞こえるけど、なんか違うね?
人口ありきなのか、経済ありきなのか。その違いかな。
まっきーさんは「経済ありき派」ってことよね?
うん。人口は景気が良くなれば自然と増えるし、悪くなれば減る。日本の人口が減り続けている事も婚姻率の低下も、根本の原因は「デフレによる貧困化」にあると僕は見ている。
さらっと今日の結論を言ったね。
結論ありき、だと思われるかな?でも、先ほどの内閣府のデータにもあったけど「経済的な理由」から結婚を控える、子供の出生数を抑えるって、かなり現実的じゃない?
うん、お金がないと絶対に結婚できないとは思わないけど、躊躇はするよね。子供だって、やっぱりお金がないと、なかなか生めないと思う。
精神的な影響は大きいと思うよ。だから結論としては「少子化の原因はデフレ不況による国民の貧困化であり、その解決方法はデフレ不況からの脱却、つまり経済成長にある」と思う。
国民が安心して働けるようになり、収入が安定化していけば、自然と婚姻率もあがり出生数も上がっていく、という理解で正しい?
うん、正しい。もちろん、実際に100%そうなるとは言い切れない。でも国民が豊になること自体は圧倒的に正しい事でしょ?それを否定する意味が僕には分からない。
日本の経済成長を望まない人って、何を目指しているのかな。
分からない。今の財務省と同じ考えなのかもね。
あー・・・なるほど。
という事で、今日の結論は出たので、これくらいにしようか。
うん、今日もありがとう!
まとめ
さて、皆さんは読んでみて、どう感じましたか?
今回の内容のとおり、日本における「少子高齢化問題」の根底にあるものは「長きに渡るデフレ不況による国民の貧困化」だと僕は考えています。
「人口が減っているからデフレ」なのではなく、「デフレだから人口が減っている」という考えですね。
もちろん、どちらの考えが正しいかは、僕の考えを鵜吞みにせず、実際に皆さんも調べてみて一度考えてみて欲しい、というのが正直な気持ちです。
いずれにせよ、日本の景気が良くなり経済が安定化すれば、その答えが出るはずです。まずは、日本がデフレ不況から脱出し、経済成長して国民が豊かになる、これが最優先事項です。
そのために、皆さんもぜひ、一緒に経済を勉強し続けましょう!
以上、少子高齢化についてでした!
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました!