皆さんこんにちは!まっきーです。
今回は、先日観た映画『世界一キライなあなたに』について、そら美ちゃんと感想を話しております!気になる方は、是非読んでみてください!
この映画、そら美ちゃんも観たんだったよね?
うん、つい最近観たよ!とっても良かった~!
作品紹介
『世界一キライなあなたに』(原題: Me Before You)は、2016年に製作・公開されたアメリカ・イギリス合作映画。障害者の自殺幇助・安楽死を扱った作品。
ロマンティック・コメディと銘打たれた本作の結末については、一部の映画評論家などが賞賛する一方で、多くの障害者活動家やレビューアーから非難の声が寄せられたとのことでした。
メインキャストについて
まず主人公であるルー役がエミリア・クラークさん。はい、私が世界一大好きな海外ドラマ「ゲームオブスローンズ(以下GOT)」のデナーリス・ターガリエン役が、あまりに印象的。
ちなみに、私がエミリア・クラークさんを知ったキッカケは2015年公開の『ターミネーター: 新起動/ジェニシス』という作品。
サラ・コナーという、ターミネーター作品では非常に重要な役回りでしたが、童顔のエミリア・クラークさん、この時で既に29歳。(1986年10月23日生まれ)
私の中ではデナーリス役があまりに印象的過ぎて、サラ・コナーは影が薄くなっていますけどね(笑)
次にウィル役のサム・フランクリンさんですが、私は知らない俳優さんでしたが、首から下が不随という、難しい役柄を演じておりました。
ウィルの母親役はジャネット・マクティアさん。この方も存じ上げませんでしたが、知的でキャリアウーマン的な印象で、でも息子想いの心優しい母親役を演じておりました。
最後にウィルの父親役にチャールズ・ダンスさん。この方・・・どこかで見たことあるな?と思ってたら、エミリア・クラークさんと同じ、ゲームオブスローンズに出ている方でした!
非常に魅力的というか、GOTではあまりに印象的な「タイウィン・ラニスター」役を演じておりました。
GOTでは、どちらかと言えばエミリア・クラーク(デナーリス)とは敵対する勢力の役柄だったよね。
しかし、本作では毅然と振る舞いながらも、息子の選択に理解を示す心優しい父親を演じておりました。
全然印象が違うよね…。
本作のテーマ「尊厳死」について
さて、本作のテーマとなっているのは「尊厳死」という重いテーマです。
最初にも話しましたが、私はこの手?の映画が苦手です。なぜなら、感動することが前提となっているように思えるからです。
いわば感動の押し売りって言うか…なんか苦手。
だって、ウィルは事故により首から下が殆ど動かすことができず人生に絶望、そこにエミリア・クラーク演じるルーが現れるって展開ですからね。絶対に感動する系でしょ?って思いますよね。
しかし、本作はちょっと違っていました。いや、もちろんある程度は予想通りの展開です。
人生に絶望して自分の殻に閉じこもっていたウィルが、明るく元気で裏表のないルーに、少しずつ惹かれていくって言う展開ですからね。
しかし、ちょっと違うというのは、例えば「余命〇〇の主人公」的なものではない点。
本作のウィルは、全身がほぼ不随(ただし、首から上は動くので普通に会話はできる)で、様々な治療を施しても効果がなく、治療は不可能だと恐らく理解しています。
確かに絶望しちゃうよね…
このまま生きるか、それとも死を選ぶかーという選択が彼にはあり、ウィルはその選択をするのに一定の期限(半年)を設けていました。
それを過ぎても治療が進まなければ死を選ぶ、という選択です。
ウィルがこの期間を設けたのは、恐らく両親からの説得によるものだと思います。両親を納得させるために「半年頑張ってダメなら、自分の意志を尊重してほしい」という約束をしたのでしょう。
そして、映画が始まった時点では既に「治療は不可能」だと薄々判明している感じでした。そんな中で、ルーがやって来る訳です。
彼女と出会うことで、ウィルは生きる希望を少しずつ取り戻していく様子が描かれるし、実際にルーのお陰で次第に元気になっていきます。
しかし、事故前の自分とのギャップに苛まれるウィル。
事故前の人生があまりに順風満帆であったため、かつての自分と現在の自分を比べて絶望しているわけですね…。
人生にとって大切なモノとは何か
この映画には、「人生にとって本当に大切なモノとは何か」という問いがあり、そしてその答えは「人それぞれだ」と言っているように思います。
ウィルは、お金には不自由がない人です。その財力で様々な治療を受ける事も出来るしまだまだ若い。治療を続けていれば、やがて医療の進歩により回復する見込みも全くゼロではないはずです。
それでも、ウィルはその選択肢を、ルーと過ごす未来を選択しなかった。その選択を「諦めるなんてバカげている!」と一蹴する方もいらっしゃるかも知れません。
もし、自分がウィルと同じ状態になった時、それでも明るく前向きに生きる事が出来るのだろうか?と想像してみますが、正解など無いのかも知れません。
私だったら…って考えるけど、そんな簡単に選択できないよね。
このウィルの選択に対して、一部からは批判があったようで「多くの障害者活動家やレビューアーから非難の声が寄せられた」とWikipediaに記載がありました。
批判したい気持ちも理解出来ますし、確かに人生を諦めて欲しくはないよね。
もちろん個人的な意見としては、ウィルに治療を諦めて欲しくはありませんでした。
特殊な事情とはいえ、ウィルは自殺をしようとしているわけですからね。普通なら止めて当たり前です。説得するに決まっています。
しかし、両親およびルーはその上で、最終的にウィルの尊厳死を尊重した、という内容になっています。
確かに、本人が望まない未来を周りが自己の価値観をもとに押し付ける事が正解とも思えないわよね。
それでも、生きていて欲しかった、とは思います。生きていれば希望はあるかも知れない。
それでも、ウィルは尊厳死を選んだー。私たちは、それを受け止めるしかないのです。これが現実だとしても。
なんとも、答えのない難しいテーマですよね。
タイトルについて
余談ですが、本作は「Me Before You」という原題があります。意味としては「あなたと出会う前の私」という内容です。
私は「世界一キライなあなたに」よりも「Me Before You」の方が好きかも!
確かに原題のままだと、少し意味が伝わりにくいけど…邦題もどうかと思うよね。
しかし、このタイトルは『ウィルとルー、それぞれに当てはまる言葉』であり、非常にしっくりきました。
ルーと出会うまで絶望しかなかったウィルと、ウィルと出会うまで夢を諦めてお金のため、家族のために働くしか選択肢がなかったルー。
出会うことで人生が180度変わった2人。とても良いタイトルね!
まとめ
最後は、まとまりがない内容になってしまいましたが、ウィルの選択を見て、皆さんはどう感じますか?
私は、この映画を見ながらポロポロと涙が出ている自分が居ました。
なぜ、泣いたのかと言えば、ウィルに共感したからに他ならない気がします。ルーといて幸せを感じるウィルに、そして、自由を、未来を奪われたウィルに。
ルーという明るく太陽のような存在に出会っても、ウィルの意志は変わりませんでしたが、ルーに出会わないまま失意の中で死んで行くより、ずっと良い結末だと思っています。
ウィルがどれだけルーに感謝しているか。それは、最後のルーへの手紙の内容を知れば明らかですね!
以上「世界一キライなあなたに」の感想でした!