皆さんこんにちわ!まっきーです。
私は、ごく普通のサラリーマンですが、10年ほど前からマクロ経済に興味を持ち始め、独学で勉強をしています。
せっかく覚えたことを何らかの形で発信したいと思い、この記事を書いています!
今回から、日本経済に関する記事を、なるべく経済初心者の方でも分かるように、私とそら美ちゃんとの会話形式で記事を書いてみました!ぜひ読んでみてください!
第1回目は「GDPの三面等価」から見る日本の経済についてです!
◆今回の主なテーマ
・『なぜ日本は20年以上も不景気が続いているのか?』
・『GDPとは一体何なのか?』
なぜ日本の景気はずっと悪いの?
そら美ちゃん!突然だけど、日本はず~っと不景気と言われ続けているけど、その理由は分かる?
日本の景気?ううん、全然考えた事なかった!ていうか日本は借金がすごい事になっているから、仕方ないんでしょ?
そら美ちゃん・・・それはちょっと短絡過ぎるというか、テレビや新聞の言うことを鵜呑みにし過ぎじゃない?
まぁそうかもだけど・・・私、そもそも経済なんて難しくて全然わかんないし!
自信満々に言ったね・・・。まぁ確かに、そう思ってしまうよね。でも、実はそんな難しい事ではないんだ。ちょっと調べれは分かると思うよ。
ふ~ん、そうなんだ!
私でも理解できるなら、教えてもらっていいかな?
オッケー!ただ、経済と言っても色々あるから、まず手始めに「なぜ日本経済はずっと不景気なのか?」という視点から経済を見て行こう!
うん、わかった~!
まずはGDPと「三面等価の原則」を知る
では手始めに、今回はGDPとは何かをテーマに話していこう!
オッケー!ところでGDPって何?
学校で勉強したと思うけど・・まぁ覚えてないよね。
GDP(Gross Domestic Product)とは、国内総生産と言われるもので、その国の成長率を見る基準になるんだ。
こくないそうせいさん・・・?ぜんぜんピンと来ないなぁ。
まあ、そうだよね。簡単に言えば、その国で生産されたモノやサービスの総和だね。
全然わかんなーい!
では『日本国内で買われたモノやサービスに支払われた合計金額』ならどう?
あー、それなら分かるかも!日本国内で何かを買ったりサービスを利用して支払ったお金の合計金額って事だよね?
そのとおり!そして、それはイコール「日本国民が得た所得の総和」でもあるんだ。
ふーん?なんだか分かるような分からないよーな・・・。
いま、以下の3つの事を言ったんだよ。分かるかな?
1.国内で生産されたモノやサービスの総和・・・生産面のGDP
2.国内で買われたモノやサービスの総和・・・支出面のGDP
3.国民へ分配された所得の総和・・・分配面のGDP
え、3つ?どうして3つもあるの?
どうして、と言われても答えに困るけど「GDPには3つの側面がある」という事を覚えておいて欲しいんだ。
ふーん、とりあえず3つある事は理解したよ!
オッケー。で、この3つの側面なんだけど、これらの値はすべて同じになる。これを『GDPの三面等価の原則』と言うんだ。
また難しいことを言ってきた!
大丈夫、全然難しくないよ。要するに、皆が生産したモノやサービスの価値と、それに対して皆が支払った金額、そして皆の所得はすべて同じ値である、という事なんだ。
うーん、モノやサービスの価値と、それに対して支払った金額が同じってのは理解できるけど、所得まで同じってのがいまいちピンと来ないなぁ。
なるほど。でも当たり前だけど、企業や事業者が得た収益は資産になるか、社員の給与になる。どちらも国民が得た所得と言えるよね。どこかに消えたりはしない。
確かにそうね。でも、普段そんな風に考えたことがなかったから、イマイチ頭がついて行けないなぁ。
そうだよね。我々は普段、家庭の家計や企業の会計という視点でしか経済を見ない。これらはミクロ経済と言われるんだ。
みくろ経済?
そう、ミクロ経済。これに対して、国という大きな枠で経済を見る場合はマクロ経済と言うんだ。だから今回はマクロ経済の話しをしているんだよ。
ミクロとマクロね!言葉は難しいけど、意味は理解したわ!
良かった!ところで、このGDPって多いのと少ないの、どっちが国にとって良い事だと思う?
それはもちろん多い方!だって、GDPは多ければ多いほど、その国民の所得が多いって事だよね?
その通り!良く理解したね。GDPを増やせば、国民の所得が上がり、より豊かになる。だからGDPはどんどん増やすべきだね。ところが、日本ではGDPが24年前から殆ど増えていない。
え、全然増えていないの?じゃあ、24年前から国民は豊になっていないって事?
そうなんだ。そしてもっと残念なことに、増税などにより国民の負担は増えていて、当時よりも国民は貧困化していると言えるんだ。
確かに、何度も消費税も上がってるし、給料から天引きされる税金や社会保険料も高いもんね。
その通りだね。給料や賞与の2割くらいは、税金とか社会保険料で天引きされてしまうよね。
そうなの!ただでさえ少ない給料なのに、痛すぎるよね・・・。でも、それも国の借金があるから仕方ないんでしょ?
一番最初の質問に戻ったね。そして問題はそこ。「国の借金が増えているから仕方ない」は、はっきり言って完全な誤り。
え?でもテレビやニュースで「国の借金は今でも増え続けていて、このままだと破綻する!」って言ってたよ?
だよね。しかしそれは完全な間違い。ほとんどの国民は、国の借金問題について完全に誤解している。というか、そう思わされていると言った方がいいかもね。
え、間違って覚えさせられているって事?どうしてそんな事をするの?
そこは僕にも分からないよ。
でも、国の借金が増え続けているのは事実だよね?それなら支払う税金が多くても仕方ない、と思うのが普通だと思うよ?
そう思うように仕向けられているからね。我々の視点から見れば「借金が多い=良くない事」という理解は正しい。しかし、マクロ経済という視点で見ると、それは全く違ってくるんだ。
えぇ~どうして?それってすごく理由が気になる!
オッケー!少し長くなったので、では次回は日本GDPについてもう少し掘り下げつつ、国の借金問題についても触れていこう。
了解!なんだか楽しみになってきた~!
その前に復習。今回勉強した事は何かな?
えっと、GDPはモノやサービスの生産額の合計で、同時にそれらに支払われた金額であって、同時に私たちの所得の総和!
すばらしい!そう、つまりGDPの三面等価の原則だね。この三面等価の原則は、マクロ経済を理解する上で非常に重要だから、忘れずに覚えておいてね!
おっけー!覚えたよー!
良かった!じゃあ、今回はここまで!
うん、ありがとう~!
まとめ
今回は、「GDP」と「三面等価の原則」について学びました。
これらはマクロ経済を知るうえで、絶対に理解しておく必要があります。ぜひ、覚えてください!
◆GDP(Gross Domestic Product)とは、国内総生産のこと。
◆GDPには3つの側面があり、これらの値は全て同じである(三面等価の原則)。
1.国内で生産されたモノやサービスの総和・・・生産面のGDP
2.国内で買われたモノやサービスの総和・・・支出面のGDP
3.国民へ分配された所得の総和・・・分配面のGDP
では、次回は「日本のGDPの現状」という視点で掲載予定です!ぜひ、楽しみにしていてください!
では、最後まで読んで頂いて、ありがとうございました!