皆さんこんにちわ!まっきーです。
皆さんは「税金の目的」をご存じでしょうか?
「納税の義務」は我々国民の3大義務のひとつですが、そもそも税金を徴収する目的とは何でしょうか?
我々国民は、意外にもその事実を知らないまま、税金を払い続けているのではないでしょうか?
今回は、税金の目的についてそら美ちゃんと勉強しましたので、良かったら最後まで読んでいってください!
そら美ちゃん、おはよう!
まっきーさん、おはよぅ。
あれ?そら美ちゃん元気がないね。どうしたの?
昨日、少し夜更かししちゃって・・・。
寝不足?まあ、若い時は自分も深夜遅くまで起きてる事多かったから分かるけどね。
あら、早起きのまっきーさんでもそうだったの?
うん。週末となれば昼まで寝てたね。今じゃ考えられないけど。
へえ、意外!ずっと早起きなのかと思ってた。
全然そんなことないよ。同じ時間に寝起きしたほうが体の負担が少ないって気付いてからだね、早起きになったのは。
そうなんだ。でも、やっぱり夜更かしって楽しいからなぁ。
ゴールデンタイムだよね。まあ、いいんじゃない?まだ若いし。50代の僕には無理だけどね。
ところで、今日は何の話をするんだっけ?
うん、今日は「税金の目的」について話したい。で、次回に「消費税の正体」について話したいって思ってる。
税金の話しね!しかも2回に分けて話すのね!
うん。まとめて話すと、かなり長くなってしまうからね。だから今日は「税金の目的」に絞るよ。
りょうかい~!
税金の4つの目的とは?
前に何かの話題のときにも話した気がするけど、まずは前提として税金には4つの目的がある、ということをおさらいしよう。
前に話したっけ?あんまり記憶がないかも・・・。
うん、だからおさらい。まずは4つの目的を記載するね。
1.景気の安定化装置(ビルト in スタビライザー)
2.所得の格差縮小と社会の安定
3.政策的目的
4.国内通貨の固定
あー、何か話聞いたかも。
うん、一つずつ見て行こう。まずは一つ目の「景気の安定化装置(ビルト in スタビライザー)」について。
あ、確かに前にこれ聞いたね。
うん。景気が悪ければ税率が下がり、景気が良くなると税率が上がることによって、自動的に調整される機能のことだね。
うんうん!ビルト in スタビライザーね!カッコいい名前だから思い出した。
自動で調整されるってところがキモだよね。ただ、一つ例外となる税金があるんだけど、それは後で話すね。
りょうかい!二つ目の「所得の格差縮小と社会の安定」ってどんな目的なの?
いわゆる、税金の「累進性」のことだね。つまり、税金の支払う額が、その基になる金額によって上下する仕組み。
「所得税」や「住民税」など、所得が多い人ほど支払う税金が多くなるってやつよね?
その通り。一つ目のビルト in スタビライザーの機能の一部でもあるんだけど、所得格差を縮小させるってところ本来の目的。
それが「社会の安定」に繋がるってこと?
うん。この所得格差を表したものに「ジニ指数」というのがある。
ジニ指数?初めて聞いた。
ジニ指数は、収入不平等指数とも言われてる。格差はすなわち社会の不満となるからね。ジニ係数40%以上は社会騒乱の警戒ライン、60%以上は危険ラインとされてるんだ。
日本は何パーセントなの?
日本は37.9%で世界ランキングで73位。ちなみにアメリカは45%で41位、中国は47%で27位だよ。
先進国の中では低いほうなの?
悪い方ではないね。ま、順位はあくまで参考。大事なのは格差が開くと社会が不安定になる、という部分だね。
格差が開くと国民の不満が増えるもんね。だから、それを抑止するための目的が税金にはあるって事なのね。
その通り。で、3つ目の政策的目的は「排ガス」や「たばこ」などに課せられる税。健康や環境を保全する事を目的に、対象に税金をかけ、それらを抑止している。
なるほど。で、最後の「国内通貨の固定」は?
日本では「円」が通貨だと固定する事が目的。だから税金は必ず日本円で支払わなければならない、としているんだ。
ふーん、そういうものなのね。
以上が税金の4つの目的だよ。
税は「政策調整の手段」である
これら4つの目的から、税金は「政策調整の手段」である、と言えるんだ。
政策調整?
うん。社会を安定化させることや、環境に配慮すること、それらの政策を調整するための役割。
そうなんだ。てっきり「財源を確保すること」が目的だと思ってた。
いや、それは税金の本来の目的じゃないね。
でも、税金って財源にもなってるよね?
そうだね。でも順番は予算の確保が先で、税金の徴収はあと。税金というのはあくまで政策の「結果」でしかないんだ。
税政策の結果としての「税収」って事ね。てことは、そもそも予算はどうしてるの?
もちろん足りない分は国債を発行する。その国債発行額を減らいたいから、増税だの何だのって政府は言ってるんだけどね。
思いっきり消費税増税の理由にされてるよね?
税金は政府の主たる収入源だからね。税収を増やしたいのは分かる。しかし、そもそも日本はデフレ不況だから税収は増えず、むしろ減っている状態。
で、その負債額が凄いことになってるんでしょ?
1300兆円を超えている。そして、それが「消費税増税」の理由になっているね。
うん。それが一般的な理解だね。
社会保障の定義と主旨とは?
あと、税金でまかなう「社会保障費」だけど、これを増税で賄おうとすれば、本質から大きく乖離することになる。
どういうこと?
社会保障の定義を考えれば分かるよ。社会保障の定義内容はこんな感じ。
社会保障は、個人的リスクである、病気・けが・出産・障害・死亡・老化・失業などの生活上の問題について貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定させるために国家または社会が所得移転によって所得を保障し、医療や介護などの社会的サービスを給付する制度を指す。
引用元:Google Arts&Culture より
社会保障ってこんな定義なのね・・・ってあれ?
気付いた?社会保障とは「貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定させる…」と定義されてる。しかし、消費税増税とは所得を奪う行為に他ならない。
って事は・・・目的が逆転してるってこと?
税金の目的に反し格差を広げ社会を不安定化させ、国民を貧困化させているのが消費税増税と言える。ましてや社会保障費を増税で賄うなんて、社会保障本来の目的にも反しており極めて誤った政策なんだ。
そっか。年金の財源が足りないから増税なんて、根本的に考え方がおかしいんだね。
国民を貧困化から救うのが目的なのに、国民から徴収する税金を増やして何がしたいの?って感じ。まさに本末転倒とはこの事だね。
・・・つまり政府は「国民を貧困化から救おう」なんて、本当は考えてないって事よね?
まあね。政府は国民が納得しやすい理由として「社会保障の財源確保のため」を上げているに過ぎない。
もう分かってはいるんだけど・・・本当に腹が立つね。
断言するけど、本当に国民を貧困化から救うことを第一に考えていれば、消費税増税なんて発想には絶対にならない。
うん、知ってたけど、今日の説明でそれを再認識したよ。
でね、実は「社会を安定化させる」という意味で『消費税が非常に危険な税制度である』というのが、本当に話したい内容なんだ。
え?消費税ってまだ問題があるの?
うん、今日話したのは「税金本来の役割」という話しをしたに過ぎないからね。消費税のことを知ると、とんでもなく危険な税制度だって事がよく分かるよ。
・・・そんな問題があるんだね。
そうなんだ。僕も経済を勉強していて、一番驚いたのはこの「消費税」の事かも知れないね。
そうなんだ。で、一体どんな問題なの?
うん。最初にも話したけど、それを説明し始めると、かなり長くなってしまいそうなので、今日はここまでにしておく。
そうだった!めっちゃ気になるのにー!
あ、ゴメンね。もしかして期待してた?明日しっかり説明するから、その時まで待っててね。
・・・うん、わかった~。
まとめ
以上が税金の4つの目的と、社会保障の本質についてでした。
私自身、これらの事象をあまり理解していなかったのですが、記事にするにあたり色々と調べていくうちに、今回ご紹介した内容を知ったのです。
特に「社会保障費をまかなうために増税」という考え方、極めておかしいと思いませんか?
特に『貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定させるために国家または社会が所得移転によって所得を保障し、医療や介護などの社会的サービスを給付する制度』と言う部分。
この社会的サービスを給付するために、政府はそれを給付すべき国民から、増税してお金を徴収しているって事ですからね。
これほど「本末転倒」という言葉がピッタリな事象はありませんよね。
さて、内容にもありましたが本当に説明したいのは消費税の税制度にあります。
これは、一般的にはあまり知られていない事実だと思います。次回、しっかり説明したいと思いますので、もし良かったらその回も読んでください!
以上、税の4つの目的についででした!